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めまいの原因と対策

2026年9月22日

なぜ、原因不明のめまい、が増えているのか?

めまいに悩まされる女性

めまいは、一般的には耳の異常や脳の疾患として思われています。

しかし実際の臨床現場では、検査をしても明確な異常が見つからないにもかかわらず、ふらつき、浮遊感、立ちくらみが長期間続くケースが少なくないのです。

このような原因不明とされるめまいは、単一の臓器だけでは説明できない複雑な背景を持っているお考えられます。その中心にあるのが、自律神経の機能的な乱れになります。

めまいと自律神経の関係

自律神経のバランスが崩れたイメージ

自律神経は、呼吸、心拍、血圧、消化などを無意識に調整する生命維持の根幹システムになります。その中枢は脳幹に存在しています。

めまいとの関係で重要なのは、前庭系と言われる平衡感覚と自律神経が密接に連動している点にあります。

日本めまい平衡医学会の報告でも、めまいは自律神経の影響を強く受ける症状であり、ストレスや心理状態によって変動することが示されています。

心拍変動解析を用いた研究では、めまい患者において交感神経と副交感神経のバランス異常が確認されています。

この結果は、めまいが全身の調整機構の乱れとして生じていることを示しています。

迷走神経と脳幹、身体と脳をつなぐ

迷走神経が脳幹へ伝わるイメージ

ここで重要になのが、迷走神経です。

迷走神経は副交感神経の中核を担い、内臓や身体の状態を脳幹へ伝える主要な経路になります。

東北大学の研究では、迷走神経の活動が脳の状態やストレス応答と密接に関係していることが示されています。

つまり、身体のどこかで生じた刺激は、迷走神経などの神経経路を介して脳幹に伝わり、自律神経全体のバランスに影響を及ぼすことになります。

この視点で考えると、めまいの原因は耳か脳かという単純な問題ではなく、どこから異常な信号が入力されているのか、という問題として捉える必要があるのです。

咬み合わせと顎関節

顎関節のイメージ

そこで重要なのが、顎関節と咬み合わせになります。

例えば、咬み合わせがわずかに傾くと、左右の顎関節に不均等な負荷がかかります。

その結果、片側の関節や周囲組織に慢性的な炎症や機械的ストレスが生じるのです。

この刺激は三叉神経を通じて脳へ伝達されますが、脳幹には迷走神経核をはじめとする自律神経の中枢が密集していますから、顎関節周囲の持続的な刺激が、間接的に自律神経に影響を及ぼす可能性は神経解剖学的にも考えられるのです。

国内外の研究でも示されているように、頭部の傾きや姿勢が前庭機能に影響することから、構造の歪みが、平衡感覚や自律神経の働きに影響を与えることは間違いないといえるのです。

構造と機能は分けて考えられない!

構造と機能の関係を説明する女性

ここまでの内容を整理すると、構造の歪みは、局所的な炎症や刺激をあたえ、そのことにより神経入力、つまり、脳幹への影響を与えて、その結果、 自律神経の乱れが起こり、めまいとして現れるのです。

重要なのは、自律神経の問題は機能だけで起きているのではなく、構造と密接に関係しているという点にあります。

そのため、薬によって自律神経を一時的に整えたとしても、原因となる刺激が残っていれば、症状は繰り返される可能性があるのです。

根本的な対策として

歯のレントゲン写真を見せる歯科医師

このような背景から、原因となる脳幹への影響、そのものを変えることが重要になります。

トータルヘルスケアプログラム®は、咬み合わせを中心に、顎関節、頭蓋、姿勢、神経系の連動を包括的に評価し、全身のバランスを整えることを目的としています。

特に、慢性的な刺激源となっている咬合のズレを調整することで、脳幹への過剰な入力を減少させ、自律神経の安定化につながる可能性があります。

これは単に症状を抑えるのではなく、原因となる仕組みにアプローチする新しい方法なのです。

めまいは、全身からのサイン

めまいが改善して生活しやすくなった女性

めまいは、身体全体のバランスの崩れが表面に現れた症状なのです。

そのため、耳や脳だけではなく、自律神経、さらにその後ろにある構造的な問題まで視野を広げることが大切になります。

もし、原因不明のめまいが続いている場合は、咬み合わせや顎関節の状態を見直すことで、新しい解決の可能性が見えてくるかもしれません。

お困りの方には、ます、プレミアムコンサルテーション®︎をお受けください。

きっと、お役に立てると思います。

コラムはウエスト歯科クリニック玉川中央歯科クリニックで、それぞれ異なる内容を掲載しています。ぜひ、もう一方のコラムもあわせてご覧ください。

参考文献

  1. 日本めまい平衡医学会「自律神経機能異常とめまい」
  2. 心拍変動解析による自律神経評価研究(CiNii掲載)
  3. 東北大学「迷走神経とストレス応答に関する研究」
  4. Bos et al. Subjective Vertical Conflict Theory
  5. Wada et al. Mathematical models of motion sickness

この記事は
医療法人社団 聖和厚生会
ウエスト歯科クリニック/玉川中央歯科クリニック
統括院長
Dr. Ryo が執筆しました。
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