なぜ、物忘れをするのか?
2025年10月17日
みなさん、こんにちは。Dr.Ryoです。今回はこちらをテーマにお話ししていきます。
なぜ、物忘れをするのか?
物忘れ、みなさんはどうでしょう? 記憶力の低下は誰にでも起こることですが、老化の始まりみたいな感じがしますね。最近は40代から若年生認知症の方も増加傾向にありますから、人ごとではなく、なかなか気になるテーマだと思い、取り上げてみました。
年齢を重ねるにつれて、名前が出てこない、物を置いた場所を忘れる、とい宇井経験が増えて来ると思います。これは、うっかり ではなく、脳の仕組みそのものに変化が起きている証拠でもあります。
ハーバード大学の研究によれば、年を重ねるとともに、脳の神経細胞ネットワークは少しずつ疎になり、情報の伝達スピードが低下することが報告されています【Harvard Medical School, 2019】。また、スタンフォード大学では、慢性的な炎症の脳内の蓄積は、神経伝達物質の働きを阻害して、記憶力低下につながることを示しました【Stanford Medicine, 2020】。
つまり、記憶力の低下は、年齢のせい、手ではなく、脳の構造変化、炎症、代謝の乱れが重なって生じる現象なのです。
記憶力低下の要因
記憶力の低下には複数の要因が絡み合っています。
まず一つは、脳の萎縮、です。MRIによる観察では、年を重ねるとともに、記憶に関わる前頭葉や海馬が少しずつ縮小していくことが明らかになっています。オックスフォード大学の研究でも、海馬の体積が小さい人は認知機能低下のリスクが高いと報告されています【Oxford University, 2018】。
次に、生活習慣の乱れが考えられます。睡眠不足は記憶力に直結するのです。カリフォルニア大学バークレー校の研究では、十分な睡眠を取れなかった人は、新しい情報を海馬に定着させる能力が40%も低下することが示されました【UC Berkeley, 2017】。
さらに、ストレス、も大きな要因です。ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されると、海馬の神経細胞を傷つける可能性があるのです。
そして、記憶力低下の代表的な疾患であるアルツハイマー病は、アミロイドβやタウといった異常なたんぱく質が脳に蓄積して、神経細胞に死ももたらスことが知られています。
記憶力低下への対策
記憶力低下にどのように立ち向かえばいいのでしょう?
運動は効果的です。ハーバード大学公衆衛生大学院の研究によると、定期的な有酸素運動を行う高齢者は、脳の萎縮が緩やかで認知症の発症リスクが低いことが示されました【Harvard T.H. Chan School, 2021】。
スタンフォード大学は、オメガ3脂肪酸を多く含む魚を食べる人は認知機能の低下するスピードが遅いと報告しました【Stanford University, 2016】。また、地中海食を中心とした食生活は、脳の炎症を抑え、アルツハイマー病の発症リスクを下げます。
睡眠の改善も必要です。深いノンレム睡眠の間に、脳はアミロイドβを洗い流す“グリンパティックシステム”が働きます。睡眠の質を高めることは、記憶の固定と老廃物の排出に効果的なのです。
ストレス管理としては、瞑想や呼吸法が効果的であり、オックスフォード大学の臨床研究でも認知機能の維持に役立つ可能性が報告されています【Oxford Mindfulness Centre, 2020】。
噛むこと、が記憶を守る
最近の研究では、奥歯で噛むことが記憶力の維持に深く関係関していることが分かってきています。
動物実験では、奥歯を失ったマウスが学習能力や記憶力を低下させて、海馬の神経新生が減少することが報告されています【Frontiers in Aging Neuroscience, 2018】。人間でも、咀嚼機能が低い人ほど認知症の発症率が高いことが示されています【Journal of Dental Research, 2019】。
近年、注目されているのが、アルツハイマー病の原因物質と噛む力、の関係です。複数の研究から、キチンと食べ物を噛み砕くことがアミロイドβの蓄積を抑える可能性があると示唆されています。奥歯でしっかり噛むことが、アルツハイマー病の進行を遅らせる可能性があるのです。
噛み合わせを整えること
ただ噛めばよいわけではありません。不安定な噛み合わせはかえって筋肉や神経に負担を与えて、頭痛、倦怠感を引き起こします。正しい安定した噛み合わせで奥歯を最大限に使えることが、脳と体の若さを守るためには欠かせないのです
トータルヘルスケアプログラム®という選択
これは歯科治療の枠を超え、全身の健康と老化予防を見据えた唯一無二のプログラムです。
最大100時間を超える精密な分析によって、一人ひとりの骨格や筋肉、生活習慣を徹底的に評価し、その人に合わせて奥歯の粉砕能力を極限まで引き出すことに貢献します。これにより食べものは効率よく吸収され、不要なものは排泄され、免疫力が高まり、脳身体だけでなく脳の健康まで支えるのです。
このプログラムが**日本国特許庁により商標登録済み(第6853292号・第6875607号)**である点です。安心と信頼の裏付けを持ち、他にはない体系的なアプローチです。
プレミアムコンサルテーションから
プログラムを受ける前に、必ずプレミアムコンサルテーションが必須になります。初回六十分をかけ、噛み合わせや体の状態、生活習慣や将来の希望を丁寧に伺い、プログラムの適否を見極めます(自由診療・税込十一万円)。これは単なる説明ではなく、自分の可能性を探る第一歩となる特別な初診体験です
最後に
記憶力の低下は、加齢においての自然な現象ですが、症状の程度は生活習慣、体の負担によって大きく左右されるものです。運動、食事、睡眠、ストレス対策、そして、最後に歯科に治療です。
正しい噛み合わせで、キチンとしっかり噛むことは、栄養を吸収しやすくして、免疫を安定させ、脳の老化を防ぐ力を持っています。そして、その状態を最も効果的に作り出すのが、唯一無二のトータルヘルスケアプログラム®なのです。
もし、最近、、物忘れが激しくなった、と記憶力の低下が心配な方や、将来の認知症を心配している方であれば、一度じっくり考えてみてください。あなたの悩みを解決するするのは、歯科治療にあるかもしれません。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
みなさんの未来が輝かしいこもを祈っております。
私は、健康寿命が、平均寿命と同じになるよう、プラス10歳、いやそれ以上の健康寿命を伸ばせると信じいます。
統括院長 Dr.Ryo
コラムは玉川中央歯科クリニック(世田谷区)とウエスト歯科クリニック(目黒区)で、それぞれ掲載しています。ぜひもう一方のホームページも合わせてご覧ください。


